日本ジョイフ・ソフトボール連盟

 トップページ    事業計画   大会結果    国際交流   参加チーム   競技規則  審判留意点    組織と役員   会則   

 

                                                ジョイフルスローピッチ審判の留意点 

                            平成26220

                                 日本ジョイフル・ソフトボール連盟

                          審判委員長 北村 三郎

ジョイフルスローピッチソフトボールは打って・守って楽しむスポーツです。選手は高齢者や女子が多いので

特別な安全対策が競技場やルールに規定されています。打って楽しむ以上走者は頻繁に出ます、また審判員は

2名で行われるのが通常なのでかなり忙しいジャッジをすることになります。試合は競技と言うよりレクレー

ション的スポーツで、楽しくできることと安全確保は審判員の重要な役割です。 

1.球審

1-1) 球審の立つ位置

          1-1-1)     マスク、プロテクターは着けず、捕手の側面やや後方に位置して捕手の妨げにならないよう

               にして立ちます。右バッターの場合は捕手の右側やや後方、左バッターの場合は捕手の左側

               やや後方の位置です。(図-1参照)

          1-1-2)     ストライクゾーン、イリーガルピッチ、走者の離塁違反、野手の動きが確認できるように

               投手側を向いて立ちます。(打者側を向いて立つのは全体の状況が良く把握、確認できない

        ため奨められない)

       1-1-3) 捕手もマスク、プロテクターは着けていないので、必ず2mくらい後方に立ってワンバウンド

                以上で捕球するように指導します。 低く構えたり、近くに座ったりするのを再三注意しても

                聞き入れない時は、監督に言って他の野手または控えの選手との交代を要請します。

               (除外や退場ではない)

1-2) 投球の判定は、ボールの高さの確認と、落下地点をしっかり確認し判定する。ストライクはストライク

       マットぎりぎりに触れれば良い。落下点の形跡では無く投影的に見てボールの外形で判断する。判定後

       のコールは、通常の基本動作で野手にも良く見えるように大きくコールする。

1-3) スローピッチの場合、打者の足がバッターボックスから出る不正打球が起こる機会が多いのでよく注意

       する。

1-4) ファウルボールの判定は、全て球審が行う。

1-5) 内野フライは、全て球審が判定コールする。

1-6) タッチアッププレーは通常のソフトボールルールと同じであるが満塁時等、全体に目が届かないので、

       得点に近い塁の走者を1番に注目する。また副審 の支援を予め打ち合わせ時に依頼しておく、もちろん

       塁審との分担は打ち合わせで決めておきます。

1-7) 三・本塁間のリターン禁止ラインの判定、このラインを走者が越えた場合は戻れない、戻った場合は

       即アウトであるが、ボールインプレーである。足の出た位置は、前方片足全体が出たのち戻れば

       アウト、白線内に少しでも残っていればセーフ。

1-8) 本塁への走塁は第二ホームベースと本ベースが離れているので、判定は近づき過ぎないように、

       両ベースの延長線上に位置し、フォースプレイと同様に判定する。なおリターン禁止ラインを超えた

       走者に直接触球してもアウトにはならない。

1-9)  基本的な責任分担は、球審が三塁と本塁、塁審は一塁と二塁を担当するが、走者、打球の状況に応じ、

      臨機応変にカバーし合う事が重要です。(図-2参照)

2.塁審

 2-1) 塁審の立つ位置

      2-1-1)ジョイフルの場合、多くのホームランが予想されるので、塁審は最初から、二塁手後方から

               二塁塁審定位置の場所で野手の妨げにならない所に位置する。(投手の後方でしゃがんで

               位置する方法もあるが、三塁手、遊撃手の送球の邪魔になるという選手からの要望もあるので

               この位置には入らない)

      2-1-2)一塁及び、二塁の判定及び、外野飛球の判定が出来る体勢を取る。外野飛球は深追いしないが、

               ホームランか二塁打かの正確なジャッジができるところまでは追う。通常のスローピッチの様

               にインに入ると外野飛球が確認できないことが多い。インに入る余裕がある場合はタッチ

               アップ等に備えてインに入る。(外野ネットが張られる事が多いためワンバウンドで出たか、

               ノーバウンドかの誤判定が多い、対策として外審を設けるのも良い)

 2-2)外野飛球は、全て塁審が判定しコールする。

 2-3)走者の触塁は、基本的に塁審は一塁と二塁を見るが、場合によっては三塁も見る。また、球審が三塁方向

     に出た時は、本塁をカバーする。

 2-4)満塁時等走者が塁に埋まって居る時は、球審は本塁と走者の駆け抜ける位置が3mと離れているため判定

     しやすい位置を確保しなければならない、従ってランダンプレー等は塁審1人での判定になることも認識

     しておく。

 2-5)一塁・二塁間のダブルプレーの場合は、塁審が一塁の判定が間に合わない場合があるが、其の時は、躊躇

     せずに球審に判定を振るようにする。

 2-6)満塁時等、塁に走者が多い場合、2人で全走者の離塁違反やタッチアップを確認するのは無理があるので、

     一人が他の任務(たとえば飛球を追う)についている時は、どちらか一人での確認になるため一番先頭の

     走者(得点に結びつく)の離塁をしっかり見る。この場合は予め副審に他の走者の 離塁確認を依頼して

     アピールに備えるなどの対策を、打ち合わせ時にしっかりしておくこと。

3.得点

 3-11イニング5点以上でアウトカウントに関係なく攻守交代となる。ただし最終回は得点制限なし、途中の

     回で試合制限時間が近づいたら最終回の宣告を必ず表のイニングにすること。もしイニングの表に出せ

     なかった場合は、更にもう1イニング行う。終了時間が問題になることも多いので前もって代表者会議等で

     伝えておくことも必要です。7回は宣告の必要はない。

 3-2)ホームランの場合は5点を超えても得点にする。また得点はすでに4点ある場合、走者二・三塁でヒットが

     出た場合、プレイが一段落した時点までの得点を追加する。

4.副審の重要性

   2審制は目の行き届かないところが発生しやすいので副審を置いて、足りない部分をカバーするように

    したい。

     ・ボールカウントの確認

     ・打順の誤り

     ・先頭走者以外の走者の離塁違反やタッチアップ

     ・得点の制限時と攻守交代の球審への通告

     ・オーバースロー時の走者の位置

     ・ルールの適用で問題が発生した場合当該審判から聞かれたときの助言

     ・ホームランに備えての外審も出来れば欲しい

     ・時間の管理、最終回の連絡は副審が行い球審に告げる。

 5.各審判は、かなり遠距離からの判定機会が多くなるので、止まって、しっかり見て、大きな声でコールする

   ように心掛けたい。

6.疑問な点、困ったことなど、気がついたことは今後の参考にするため、できるだけ審判委員長にご連絡

    ください。 

                                                                                            以上 

 

                                                                  このページのトップに戻る